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2016年秋クール振り返り ~百合に注目すると~

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2016年秋クールに放送された作品を眺めてみると、百合っぽい関係性がテーマの作品が多いことが分かる。実際にあげてみると該当作品が9つも出てくる。

フリップフラッパーズLostorage incited WIXOSS終末のイゼッタViVid Strike!ブレイブウィッチーズ灼熱の卓球娘ろんぐらいだぁす!響け!ユーフォニアム2、魔法少女育成計画

上に挙げた中にはそこまで百合アニメとは呼べないものも混じってはいるが、『フリップフラッパーズ』、『Lostorage incited WIXOSS』、『終末のイゼッタ』、『ViVid Strike!』は確実に女性同士の特別な関係がメインテーマとして扱われているし、『ブレイブウィッチーズ』と『灼熱の卓球娘』でも百合がメインテーマではないが、明確なCPが想定されている。

僕自身正直アニメを見るようになったり百合にはまったのはここ1年のことなので、それ以前の事情はよく分からないものの、どうやら最近百合界隈が活気づいているらしい。

一迅社が出版するコミック百合姫が隔月刊から月刊に移行し、さらに、芳文社まんがタイムきらら系列からも百合要素のある作品が供給されている。KADOKAWAも百合専門誌こそ発刊しないが、コミックキューン、電撃コミックス、コミックアライブから百合っぽい作風の作品を多く出すようになっている。

百合分野に力を入れ始めているのは出版社だけではない。アニメイトも「アニメイト百合部」と称して百合作品を売り出そうとしている。

 他にもアニメイトの傘下であるゲーマーズや書泉なども、百合部を創っていたりしている。

百合作品が盛り上がっていることは百合好きの自分にとって大変嬉しいことだ。しかし、同時にこの状況を当たり前だと捉えてはいけないようだ。

先日東京と大阪で行われたヴィレッジヴァンガード主催の百合展では、様々な出版社を巻き込んで有名な百合漫画の複製原画や写真作品が展示された。そこで脚本家の綾奈ゆにこさんの書かれた序文を読んで色々考えさせられた(全文はhttp://www.yuriten.com/2017/)。一部を引用させていただく。

今、とても百合がアツい。もちろん、百合好きとしては古今東西アツいのですが、ここ最近の界隈の動きは激しいと言えます。

この熱は、どこから来たのでしょうか? 原因の一つに、わたしは百合アンソロジーの相次ぐ休刊を挙げます。2012年『つぼみ』休刊、2014年『ひらり、』休刊、そして2015年『メバエ』実質の休刊。厳しい現実を、まざまざと突き付けられました。いつも当然のようにあったものが、ある日突然失われる――それは百合界隈にもあったのです。絶望で迎えた2016年。まだ冬の明けない2月に、『百合展2016~放課後に、そっと咲いた一輪の花~』が開催されました。

 すべては百合のために――百合好きが、百合のために立ち上がるその動きは、あちこちで起こり、大きくうねり、今もアツく燃えています。百合作家さんを始め、絶望の中で百合を諦めなかったみんなが作った、「今」なのです。

百合に限らずどの分野にも流行りや廃れがある。それでもこれからも百合界隈が長く続いていってほしいし、そのためにコンテンツを享受する一人のユーザーとして、それぞれが自分の好きなものにはしっかりと好きだと意思表明することの重要性を噛みしめることになった。

 

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