アニメが100倍楽しくなるブログ!

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新作アニメを中心に紹介するブログです。本格的に書いているので長文注意。HOMEからアクセスすると最新記事が表示されます。

バディ・コンプレックス

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【概要】

時期:2014年冬アニメ(2016年1月~3月)*1

原作:オリジナル作品

制作:サンライズ

 

【あらすじ】

高校生の渡瀬青葉は、正体不明の巨大ロボットから突然の襲撃を受ける。ひたすら逃げる青葉の前に現れたのは、同じクラスの弓原雛という少女だった。雛はとある倉庫に隠していた巨大ロボットを起動させ、2人はコックピットに乗り込む。雛は敵ロボットを倒そうとするが、敵パイロットは機体を自爆させようとした。その最中、謎の光が現れ、自分たちが未来に飛ばされることをなぜか理解した雛は、青葉に「ディオが待ってる」と告げるが、青葉は何が起こっているのかも分からないまま気を失ってしまう。

気が付くと、そこは74年後の日本だった。だが、そこには彼の親しんでいた平和な日常風景はなく、戦禍の真っさなかだった。そして、彼自身も「ヴァリアンサー」とよばれるロボット兵器のパイロットとして戦争に身を投じていくことになる。

 

【おすすめポイント】

サンライズ×ロボットということで、面白くないわけがないですね。ロボットの戦闘シーンはロボットの動きが素晴らしく、爽快感あふれるものになっています。主人公がまっすぐな好青年であるだけではなく、ストーリーや雰囲気などもサンライズらしい正統派のロボットアニメといえます。

世界観としては、ネクトオリビウムという新エネルギーの発見によって国力を増強させ周辺国を飲み込もうとする「大ゾギリア共和国」(通称:ゾギリア)と、それに対抗する国家が連合した「自由条約連合」(通称:連合)が、世界中で軍事衝突しているという状態で、主人公の青葉がディオという少年と協力しながら戦っていく話になります。

ゾギリアに対して劣勢を強いられている連合が開発した、「カップリングシステム」と呼ばれる、2人のヴァリアンサーのパイロットの思考や感覚をリンクさせ、戦闘能力を向上させるシステムがストーリーの中で重要な役割を果たします。青葉はカップリングシステムの適合者として、ディオという少年と共に戦っていくのですが、2人の友情が深まる様子も必見です。また、躍動感あふれるOP、どこかほっとするようなED、そして作中でのBGMなど、音楽面にも注目です。

 

【感想】

この作品を観て、多くの視聴者の頭を悩ませたのは、タイムリ―プの問題だと思います。完結編の最後で、大学生になった雛が青葉と出会うシーンがありますが、果たして青葉はこれまでの記憶を持っているのでしょうか、また、本当に雛はタイムリ―プの無限ループから抜け出せたのでしょうか。正直、これらの問題について自分自身もはっきりとした答えをだせていませんし、青葉、雛、ビゾンたちがどのようにタイムリ―プをたどってきたのかについても完全には理解できていないです。それでも、この作品をただの説明不足の駄作とは感じずに、考察しがいがある作品だと感じるのは、定めに縛られながらもそれをも変えようとする主人公たちのドラマに共感を覚えてしまったからだと思います。

このブログではタイムリ―プの問題について考察はしないのですが、もし興味がある方はネットで検索してみると、いろんな人が考察を出しているので参考になるかもしれません。たまにはこういう考察しがいのある作品もいいですね。

とはいえ、タイムリ―プについて理解ができなくても、十分に楽しめる作品になっています。ロボットなどのメカニックのビジュアルや動きは、CGの不自然さを全く感じない仕上がりになっていて、非常に爽快感あふれるものになっています。

記憶のないヒナをずっと信じ続けた青葉、当初は青葉に不信感を抱きながらも青葉を助けようとした雛、そして過去から来たという到底信じられない話をしたり軍人として行動できない青葉を信頼したディオなど、登場人物たちの関係性もよく描かれていると思います。

個人的には、本格的にアニメを観るようになる前に観ていた数少ないアニメです。2014年7月からTOKYO MXで再放送されていたときに観ましたが、最近のアニメはこんなにも絵が綺麗でアクションもすごいのかと感激したことを覚えています。

さて、この作品は全13話と、その6か月後に放送された完結編の前編・後編の2話の、合計15話から成り立っています。もし、円盤の売り上げが上々であれば、2クール目もありえたのかもしれませんが、残念ながら売上自体は芳しくなかったためか、結果的には完結編の2話を追加で製作するにとどまりました。それでも、ストーリー自体はきれいに終わっており、良作だと思います。もう少し評価されるべき作品だと思うのですが・・・。

ボーイミーツガールという側面と、男同士の友情物語という側面が、どちらも楽しめる作品なので、男性だけではなく女性のファンが多いのも特徴です。ただ、男性と女性の両方にフォーカスすることで、男性にも女性にもフォーカスしきれていない中途半端な作風になってしまったことは否めません。恐らく、円盤の売り上げが芳しくなかったのはその辺が影響していると思います。コアなアニメファン向け*2というよりも夕方や週末の朝に放送されるべき正統派のロボットアニメで、アニメ好きではない人にもおすすめなのですが、商業的には厳しい結果となりました*3

もし、時間がないのであれば、最初の13話をまとめた、特別編集版(約90分)があるので、特別編集版と完結編だけでも見てみて下さい。戦闘シーン、ストーリー、音楽、・・・きっとそのすべてに魅力を感じるでしょう。

*1:完結編2話は9月・10月に放送

*2:要は萌え豚と腐女子のことです。

*3:個人的には、一般向けでも通用する深夜アニメの円盤の売り上げが一般的に低いことに懸念を覚えます。狭い範囲のファンにフォーカスを当てた作品が売れやすいのは仕方のないことなのですが、それは一方で制作されるアニメの属性を狭めることになり、将来的にアニメを好きになる人たちの範囲を狭める結果になりかねないからです。