アニメが100倍楽しくなるブログ!

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斉木楠雄のΨ難

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【概要】

時期:2016年夏アニメ(2016年7月~9月)

原作:週刊少年ジャンプ斉木楠雄のΨ難

作者:麻生周一

制作:EGG FIRM×J.C.STAFF

 

【あらすじ】
髪はショッキングピンク、頭部には角のような不思議な装置をつけ、緑色のレンズのメガネをかけているこの少年こそ、この作品の主人公である斉木楠雄である。

男子高校生である斉木楠雄は、超能力者だった。それもただの超能力者ではなく、念力、千里眼、透視、マインドコントロール、テレパシー、予知、瞬間移動、超人的な身体能力など、生まれつき数多くの超能力を使うことが出来る。彼自身は周りから目立つのを嫌がっており、超能力者であることも知られないようにしている。しかし、彼の周りには個性的なクラスメイトたちが集まってきて、さまざまなトラブルが起こる。

 

【おすすめポイント】

超能力者である斉木楠雄の周りで起こる様々なトラブルがコメディーとして描かれています。ナンセンスな内容が中心で、気軽に楽しむことができます。

主人公の斉木楠雄を演じるのは、物語シリーズ阿良々木暦でおなじみの神谷浩史さんです。

放送はテレビ東京系列ですが、おはスタという朝の番組で、平日に1話約5分を毎日放送して、週末の深夜の放送でまとめて5話を放送するという、ユニークな放送形態をとっていました。そのためか、朝の短い時間でも通用する非常にテンポの速いストーリー展開になっており、気軽に楽しめる内容になっています。

深夜放送では、『リゼロ』(2クール目)の直後の枠に入っていました。そのため、2クール目以降、鬱展開に入ってしまったリゼロを観てメンタルに大きなダメージを受けてしまった多くの視聴者は、斉木楠雄を見ることでなんとか回復することができました。私もこのアニメで救われた一人です。

 

【感想】

初めて観たときは、化物語っぽい感じをすごく感じました。主人公を演じる神谷さんの狂言回しに沿ってストーリーが進行するからです。しかし、物語シリーズのように可愛いヒロインが出てくる気配はいっこうになく、出てくるのは風変わりな両親や変なクラスメートばかりで、怪異の代わりには止まることのないギャグの嵐が続きました。このギャップが面白かったです。恐らく神谷さんをキャスティングしている時点で製作陣は狙っているんでしょうか。

制作を見てみると、EGG FIRM×J.C.STAFFとなっています。EGG FIRMは2015年に設立されたアニメプロデュース会社で、これまでにも『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』や『GATE -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり-』などのプロデュース協力をしてきましたが、本格的にアニメーション制作に乗り出すのはこの作品が初めてのようです。これからの動向が期待できそうです。

ところで、今期は超能力ものとしてもう一つ『モブサイコ』がありますが、『モブサイコ』の主人公のモブは性格や生き方が不器用な一方、斉木楠雄は賢く生きているので、同じ超能力者でも人それぞれの人生を送るんだなと勉強になりました(?)。

ギャグアニメとしては申し分のない作りだと思います。作画の雰囲気も良い意味でギャグアニメらしい適当さがあふれていますし、オチもうまく作られています。アニメファンだけではなく、様々な層にも受けるように、なおかつ、短い時間の中でもストーリーを完結させており、完成度の高い作品だと思います。

正直、こうして真面目にこの作品のレビュー記事を書いているのがバカみたいに感じるほど、この作品はナンセンスを気軽に楽しむための作品です。逆に、ナンセンスを気軽に楽しめない人にはおすすめできません。