アニメが100倍楽しくなるブログ!

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新作アニメを中心に紹介するブログです。本格的に書いているので長文注意。HOMEからアクセスすると最新記事が表示されます。

あんハピ♪

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【概要】

時期:2016年春アニメ(2016年4月~6月)

原作:まんがタイムきららフォワードあんハピ♪

制作:SILVER LINK.

 

【あらすじ】

これは不憫な女の子たちが幸せを見つける物語。

4月から高校生として天之御船学園に入学した雲雀丘瑠璃が配属された1年7組は、「負の業」、つまり不幸を背負った生徒たちが配属されるクラスだった。どんな不幸や不運にもめげずに、いつも笑顔を絶やさない花小泉杏や、人と握手するだけで手が骨折してしまうほど、異常なまでの虚弱体質である久米川牡丹、負けず嫌いでいつも1番を目指すがやる気が完全に空回りしていて重度の方向音痴である萩生響、あらゆる動物のメスを魅了しいつも動物に追いかけられている江古田蓮など、同じクラスには不幸を背負った人間が集められていた。そして、雲雀丘自身も人には言えないある秘密を抱えていた。

 

【おすすめポイント】

おなじみの『まんがタイムきららフォワード』に連載中の作品が原作。あらすじには「これは不憫な女の子たちが幸せを見つける物語。」と書きましたが、そんなにシリアスではない学園コメディーです。

キャラのリアクションをデフォルメした演出やところどころに挟まれるアイキャッチSDキャラなど、かわいい要素もふんだんに盛り込まれています。

 

【感想】

やはり、まんがタイムきらら系の作品なので、かわいさや萌え要素に関しては文句のつけようがありません。それぞれのキャラが持っている不幸の特性に合わせてストーリーが展開していきましたが、ストーリーの展開が丁寧だったように感じます。ギャグ要素が特に秀逸というわけではないのですが、演出やアイキャッチの完成度はかなり高く、ストーリーにメリハリを与えていました。

それぞれが不幸を抱えながらも、友達同士で助け合いながら楽しくて幸せな日常生活を送ろうとする様子を見ていると、幸せな気持ちになってきます。決してシリアスな作品ではないのですが、何気ない日常のやりとりの中にハートフルな何かを感じることができた作品でした。

そのことはEDの歌詞にもよく表れています。

 

「だから何度だってね 試してみようって決めたよ

明日起きたら もういちどほかの方法考えよう」

「祈りの言葉と 願いの言葉の違いは
行動しようってことかも できるはず明日から」

「ゆっくりゆっくり休んでね
あせらない方ががんばれる」

 

自分自身がくじけそうなときに聞いてみて下さい。きっと励まされると思います。アニソンの歌詞に励ましてもらうのって、『ご注文はうさぎですか??』の『ノ―ポイッ』以来かもな・・・と思っていたら、あんハピ♪のEDも作詞は畑亜貴さんでした。畑亜貴という概念の偉大さを改めて認識しました。

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?

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【概要】

時期:2016年春アニメ(2016年4月~6月)

原作:電撃文庫ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?

制作:Project No.9

 

【あらすじ】

前ヶ崎高校に通う男子高校生の西村英騎は、MMORPGの「Legendary Age」(略称:LA)をプレイするネトゲ好きだが、ネトゲ内で女性キャラへと告白したものの、相手から"ネカマ"だと教えられ、振られてしまうという悲しい過去を秘めていた。そんな西村だが、ある日所属ギルド「アレイキャッツ」の仲間である、アコという女性キャラから告白され、ゲーム内で結婚することになる。しかし、アコがリアルでも女の子だと言っても、例のトラウマからリアルとゲームは別物だとして西村は信じなかった。そんな中、アレイキャッツのオフ会が開催されることになり、西村はアコが本当に玉置亜子という名前のリアルの女の子だと知ることになる。

だが、亜子はネトゲとリアルの区別がつかない残念な美少女だった!こうして、「リアルもネトゲも残念だけど楽しすぎる」ネトゲライフが始まるのだった。

 

【おすすめポイント】

MMORPGを題材にした作品としては、『ソードアート・オンライン』や『アクセル・ワールド』などが有名ですが、この作品はシリアスな内容ではなく、ネトゲが舞台のドタバタラブコメディーといった感じです。

でも、ストーリーとしては、ただのコメディーで終始していません。亜子がリアルとネトゲの区別がつかなくなった原因は、リアルを捨てネトゲに閉じこもってしまったからです。そんな亜子を西村や同じギルドメンバーたちが支えていこうとする様子もしっかりと描写されており、観ている側も暖かい気持ちになってきます。

ちなみに、亜子が、キャラ名「ルシアン」こと西村に、ネトゲ内であろうが、学校内であろうが、「ルシアン~~!助けてください~」と頼ってくる様子がすごくかわいいです。あと、色んなアクシデントが次々に起こるので、観ている人を飽きさせない構成になっています。力を抜いて楽しめる作品になっていると思います。ネトゲあるあるはもちろん、個性的な登場人物の言動にも注目です。

 

【感想】

亜子がアレイキャッツの仲間たちとともに、楽しい思い出を作ることができて本当によかったです。最初はいかにもラノベ的なタイトルで、しょうもない内容だろうと思って期待していなかったのですが、それは大きな間違いでした。

この作品では、高校の制服を着ている現実世界、LAの装備をしているネトゲSDキャラが動くゲーム画面の3つの世界を行き来していましたが、どれも作画は良かったと思います。ネトゲや異世界を題材にした作品では、現実世界が色あせて見えてしまうことが多い(意図的な場合もある)のですが、この作品では現実世界も生き生きと描かれてました。ネトゲもリアルも両立する、という作品のテーマが垣間見える点です。ところで、先日、秋葉原のアニメセンターで開催された展示会に行ったところ、実はゲーム画面のシーンが1番作画に苦労していたそうです。確かにゲーム画面のキャラの動きとかもやたらと気合が入ってました・・・。

さて、亜子やマスターがリア充への憎しみを爆発させているシーンが多いのですが、果たして彼らはリア充ではないのでしょうか。少なくとも私の高校時代よりも10000倍くらいリア充感がするのですが・・・、すいません、これ以上は悲しくなるのでこの話はもうやめます。

まあ、普通のラブコメなら、「リア充爆死しろ!早く不幸になれ。*´▽`*)」とか思ってしまうんですけど、この作品ではアコとルシアンの2人が上手く行くように素直に願うことができました。やっぱり、亜子のかわいさと、西村の性格がイケメンだったことが影響していると思います。

2015年秋アニメのリスト

まだ出会ったことのない作品へ

それぞれの作品のページへはここからも飛べます。↓

 アニメを本格的に見るようになったのは2015年夏クールからなので、それ以前の作品はあまり観ていません。また、2015年夏以前の作品だが最近再放送されたものについては、「(再放送)」という形で再放送された時期に掲載しています。

 

 

 

「アニメが100倍楽しくなるブログ!」へようこそ

「アニメが100倍楽しくなるブログ!」(略して「あにひゃく!」)に訪れて下さり、ありがとうございます。
このブログでは最近の新作アニメを中心に、できるだけ多くのアニメの紹介しています。
それぞれのアニメを紹介するページは次の4つのパートから成り立っています。



【概要】
放送時期、原作、製作会社などをまとめました。

【あらすじ】
できるだけネタバレしない範囲で、このアニメ面白そうと思ってもらえるように書いている(つもりです)。

【おすすめポイント】
作品のおすすめポイントを作品の背景を含めてまとめました。

【感想】
中の人の個人的な感想を書いているので、あんまり参考にならないかもしれません。



【概要】、【あらすじ】、【おすすめポイント】では、「このアニメ見てみようかな」と考えている人向けの内容になっています。それに対し、【感想】はネタバレを含んでいたり、場合によっては作品に対して辛口の批評をしている場合があるので、あくまでも個人的な意見ということでとどめておいてください。
他にも、アニメの感想以外に、アニメ関連の投稿などもするつもりです。

ところで、このブログを訪れてアニメの感想を読んでくれる人は何を求めていらっしゃるのでしょうか?他人のアニメの感想が知りたければ、掲示板とか感想まとめサイトとかに行った方がいいのかもしれません。しかし、それでもなお、このブログを読むことに価値を見出そうとするならば、それは、一つの視点から多くのアニメを定点観測した結果を読者のみなさまに提示することなんだと思います。自分が気づかなかった新しい視点を発見するのも良し、自分の評価や感想と照らし合わせながら読むのも良し、たぶんそれなりに色んな楽しみ方があるんだと思います。なので、このブログが読者のみなさまのアニメ体験(?)に少しでも役立てれば嬉しいです。

 

 

 

※ブログに記載した内容についてはできるだけ正しい事柄を載せるように心掛けていますが、間違った情報を載せてしまうこともあるかもしれません。ご了承ください。

※このブログはつい先日作成したので、まだブログとしての体裁すら整っていません。しばらくは見苦しいこともあると思いますがご了承ください。

ハイスクール・フリート

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【概要】

時期:2016年春アニメ(2016年4月~6月)

原作:AIS(オリジナル作品)

制作:プロダクションアイムズ

 

【あらすじ】

海底のメタンハイドレードの採掘やプレートの変動などが原因で、国土の大部分が海に沈没した日本が舞台。人々は海上都市に住むようになり人々の生活は海に大きく依存するようになった。そんな中、海上交通の安全を守る「ブルーマーメイド」は、多くの女の子たちのあこがれの職業となっていた。

ブルーマーメイドを目指す主人公の岬明乃は、ブルーマーメイドを養成する学校「横須賀女子海洋学校」に入学したのだが、初めての海洋実習で教官の乗っている船から突然攻撃を受ける。果たして明乃は海の仲間たちを守り抜くことができるのか?

 

【おすすめポイント】

"ミリタリー×女の子"というジャンルは、「陸:ガルパン、海:はいふり、空:ストウィチ」という御三家で決まりですね!JR東日本でもスタンプラリーや自衛隊や舞台となっている横須賀の商店街とのコラボでも有名になりました。

キャラデザインは『のんのんびより』でもお馴染みのあっと先生ですが、キャラの表情はすごく豊かで動きもかわいく描写されています。ストーリーも、同じ一つの船を動かしていく中で、仲間たちとともに登場人物が成長していく姿が印象的です。緊迫した海中戦というシリアスな要素と、登場人物たちのかわいい日常をうまくミックスさせたところは、製作スタッフの腕の見せ所となっています。艦隊戦とCGDCT(Cute Girls Doing Cute Things)のどちらも楽しみたいという方におすすめです。

実は放送前は正式名称が「はいふり」だと発表され、内容もほんわかした日常系になるんだろうと多くの視聴者は予想していました。しかし、第1話で教官船から攻撃を受けるという衝撃の展開とともに、正式名称が「はいふり」ではなく「ハイスクール・フリート」だと判明し、多くの視聴者に大きな衝撃を与えたことは記憶に新しいです。

 

【感想】

今期で一番好きになった作品になりました!好きなキャラは宗谷ましろちゃん(シロちゃん)です。

おすすめポイントでも書きましたが、 キャラの表情はすごく豊かで動きもかわいく描写されています。こればかりはボキャ貧の私が説明するよりも、実際に見てもらった方が早いです。キャラの細かいしぐさや動きの描写、重要なシーンでの表情の豊かさが、観ている人を作品の中に引き込もうとします。個人的には、第11話でシロちゃんがマロンちゃんとクロちゃんからアドバイスを受け、何か吹っ切れたように、一刻でも早くミケちゃんに自分の気持ちを伝えなきゃ!と立ち上がるシーンや、第12話のラストシーンでミケちゃんが沈みゆく晴風を眺める姿がとても印象的でした。

ネットの評価を見てみると、ストーリー構成や登場人物(特に艦長)に批判的な意見も一定数存在していました。「はいふり」から名前を「ハイスクール・フリート」に改めたことや、登場人物の多さ、積極的なグッズ展開など、注目を集めていたためか、叩かれやすかったようです。

確かに批判的な評価の中には、シリアスな戦闘シーンを描きたいのか、かわいい女の子たちのゆるふわな日常を描きたいのか、どっちつかずになってしまっている というものもあり、その点についてはある意味で同意します。しかし、はいふりの良さはそこにあるのだとも思います。シリアスな状況とゆるふわな日常を共存させたことで、結果的にどちらも引き立っていました。例えば、第10話の「赤道祭でピンチ!」では、RATsが猛威を振るっているという状況を差し置い て、晴風の乗員たちは遊んでいるだけの内容でした。しかし、赤道祭を通じてミケちゃんは晴風の乗員も大切な家族であることを実感し、そのことが第11話で ミケちゃんが艦長の職務を放棄するというシリアスな展開の重要なきっかけになったのです。

ところで、他の多くの作品では、それぞれの話でそれぞれ違う人物に焦点を当てることが多いように思います。つまり、1話30分の中で、その人物を中心に話が展開していき、最終的にその人物が変わっていくという一連の流れを完了させるという手法です。この手法のメリットは、各話ごとにまたがるストーリーが少ないため、各話それぞれが独立性の高いストーリーを展開させることが可能となり、脚本が書きやすいという点です。逆に言えば、複数の人物が、複数の話数をまたいで、成長していくようなストーリーは書くのが 大変なのです。

しかし、はいふりではそれを試み、その試みは成功したように思えます。第1話では自分の名前すら自己紹介で言えなかった恥ずかしがり屋のタマちゃんとメイちゃんが、第12話で力を合わせて噴進弾を撃つようになるまで、2人が徐々に絆を深めていく様子をゆっくり眺めることができたし、シロちゃんが様々な経験を通じて考え方を変えていき、艦長を支える”マヨネーズ”になることができたのは感動的でした。中でも、一番変わったなと思えるのは艦長のミケちゃんです。当初は、艦長の職務を半ば放棄してしまうような行動がみられたため、相当数の視聴者はまさにシロちゃんと同じように、ミケ ちゃんに対してモヤモヤした気持ちを抱えていました。それが解消されるのは第11話まで待たなければいけませんでしたが、ミケちゃんが艦長としてなすべきことに気づかされるためには、それまでの出来事が必要不可欠だったことを考えると、ストーリー展開としては自然な形だったと考えられます。

ただし、はいふりが今回採った手法は商業的にはリスキーであることも事実です。巷では「3話切り」という言葉が出回っている通り、新作アニメは3話まで観て視聴継続を判断する人が多いようです。はいふりのような作品では3話までの段階では、無駄に多くの登場人物が出てきて、それぞれの出番も少ないし、登場人 物の行動に対するもやもや感も解消されることがないため、3話切りしてしまう人が多くなってしまいます。登場人物の行動や考え方にもやもや感がなかなか解消されないという点は、同時期に放送された『Re:ゼロから始める異世界生活』の主人公のスバルに対しても言えると思います。

そんな大きなハンデを背負ったはいふりでしたが、JR東日本のスタンプラリーや舞台である横須賀でのイベントの様子、そして円盤の売り上げを見る限り、多くのファンに受け入れられたようです。とりあえずは、商業的にも成功したのではないでしょうか。

あと一つ重要なことを忘れていました。晴風乗員各員についてもっと知りたい!という方は、コミックやノベルスをぜひ読みましょう。『はいふり (1) 』(MFコミックス アライブシリーズ)では晴風乗員たちの入学までのストーリーが、『ハイスクール・フリート いんたーばるっ』 (MF文庫J)では本編では語られなかった晴風での楽しい日常が描かれているので、アニメと一緒に読むとより楽しめると思います。あと、8月号で創刊10 周年を迎えた「月刊コミックアライブ」でもはいふりのスピンオフストーリーが2本も連載されているみたいです。『ハイスクール・フリート アンソロジーコミック』(MFC)も忘れずに!