アニメが100倍楽しくなるブログ!

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『バディ・コンプレックス』上映会(「サンライズフェスティバル2016 満天」にて)

サンライズフェスティバル2016 満天」で『バディ・コンプレックス』が、8月9日に新宿ピカデリーにて上映されると聞いて観に行きました。『バディ・コンプレックス』は2014年冬に放送されたアニメですが、過去にこのブログでも取り上げているので、よかったら参考にしてください。

anihyaku.hatenablog.jp

さて、サンライズフェスティバル(サンフェス)とは、だいたい8月から9月にまたがった期間中、毎日異なった過去のサンライズ作品が劇場で上映される企画のことです。今年は、新宿ピカデリー、テアトル新宿、TOHOシネマズ新宿の3つの劇場にまたがって開催されました。他の作品の多くは、たくさんある話数のうちから抜粋して数話を上映するという形をとっていましたが、この作品は、最初に放送された全13話をまとめた特別編集版(約90分)と、最後の完結編2話(約50分)が上映されました。

やはり劇場で見ると、臨場感が違いますね・・・。もともと戦闘シーンのBGMや効果音が秀逸だっただけに、劇場で観るとすごさが倍増します。劇場用ではなくテレビ放送用のアニメを劇場のスクリーンで観ると見劣りしてしまうこともあるのですが、この作品には当てはまらなかったみたいです。

他に気付いた点としては、主題歌の挿入のタイミングが理想的でした。特別編集編ではまゆかさんの語りから物語が始まり、第13話の最後で青葉が雛を無限ループから助け出したところでEDが流れます。そこで一区切りついたら、躍動感あふれるOPが流れラストスパートの完結編へとつながっていました。ちなみに、自分はEDが流れた途端、条件反射のようになぜか涙が出てしまいした。

ちなみに、来場者には色紙が配られました。

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さて、最後に大学生になった青葉と雛が出会うシーンで上映が終わり、帰る支度を始めたとき、スタッフらしき男の人と、なんと、田辺泰弘監督その人が舞台の上に立ち、突然トークショーが始まりました。どうやら、観客数の多さに押されて監督が来られることが決定したのは直前だったらしく、Twitterで告知はされていたものの、自分も含めそのことを知らなかった多くの観客たちは驚いていました。

さて、トークショーの内容なのですが、なかなか刺激的な内容でした。(^-^;

「カップリングシステム」というネーミングを他のスタッフや声優が恥ずかしがっていたため、スタッフからは「これって仮の名前ですよね・・・?」と言われたり、初アフレコで笑いが起こったりしたそうです。

2クールものだったら何をやりたかったか、という話題に対しては、そもそも初監督なのにカット数が1話あたり400枚を超えてしまい上層部から怒られた(カット数が400枚を超えるのは「機動戦士ガンダム SEED」以来だそう)という事情があったそうですが、もし2クールものだとすれば、

・キャラの掘り下げ、特にディオと青葉の関係を深めたかった。

なるほど、確かに2人の友情物語をもっと見たかったです。が、やりたかったことはそれだけではないみたいで、

・フロムは裏切っていた。

これを聞いた観客たちはかなり驚いてしまいました。田辺監督はフロムが裏切るようなフラグがあったと思うけど・・・、と怪訝な顔をされていましたが。あと、もしも2クールだったら、

・リーさんは死んでいた。

2クールものじゃなくてよかったね、リーさん!エルヴィラさん!他にも、田辺監督が前半の話のアフレコで、あなたのキャラは死ぬかもしれないよ宣言をそのキャラを担当する声優に行い、担当声優がショックを受けてしまい怒られたという話(声優さんの仕事を簡単に奪っちゃだめ!)など、驚きの裏話が明かされ、観客たちは驚いていました。

最後に、話し相手のスタッフの方が、最後のシーンで青葉は記憶を持っていたかという質問をしました。この質問には答えるのを渋るんじゃないのかなと予想していたところ、監督は「持っていませんよ」とあっさり回答。やはり会場が大きくどよめきました。

田辺監督「はぐらかしておいた方がよかったですかね・・・。」

どうやら、雛に対して見せた意味深な笑顔は、初対面の人でも親しく付き合える青葉だからこその笑顔だったそうです。とまあ、予想以上に"刺激的な"内容のトークショーでした。

トークショーも終わり会場を出ようと周りを見たところ、予想以上に女性の比率が高かったです。というか、男性よりも女性の方が多かったです。それも、友達と来ている人たちが多かったようです。他にアニメ映画だと、男性が多かったり1人で来ている人が多いので、(自分も含めて)観客の様子を見ても正直パッとしないことが多いのですが、バディコンの観客層はちゃんとおしゃれしてきているなという印象を受けました。

女性が多い理由としては、放送当初は腐向けの作品だと思わせていたのが理由だと思うのですが、実際のところはそこまで腐向けではありませんでした。にも拘わらず、ここまで女性ファンが多いのは、正直驚きました。単体としての商業戦略としては失敗したかもしれませんが、長期的に見れば、女性のアニメファンにサンライズのロボットアニメに新たなイメージを持ってもらうことにつながったという点で、決して悪いことばかりではなかったようです。